山本農相“舌禍”もひるまず TPP法案採決へ自公強気のワケ

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山本農相“舌禍”もひるまず TPP法案採決へ自公強気のワケ

「異常だ。許せない。こんなむちゃくちゃなやり方はない」

 民進党の山井国対委員長が怒りを爆発させるのも当然だ。TPP承認案と関連法案について、自公はやはり“強行採決”で突き進むつもりだ。

 山本農相の「強行採決」発言に反発し、民進と共産が19日に続き、21日も衆院の特別委員会を欠席。それでも自公はきのう、参考人質疑までやってしまった。

 自公はとにかく何でもいいから審議時間を積み上げ、「議論を尽くした」という形をつくりたい。そこで、民進と共産の質問時間を何もしないで過ごす“空回し”を続け、採決の目安とする40時間超えを狙っている。その横暴ぶりには、民進議員から「2回連続の空回しは例がない」「安保法の時よりひどい」と批判の声があがるが、これに自公がひるむ様子はゼロ。国民をナメ切っているからだ。

■野党欠席で担当閣僚のボロも出ず

「安保法の時に強行採決したけれど、直後こそ内閣支持率が10ポイント下がったものの、その後、上昇に転じた。今回も採決直後はたとえ世論の批判があったとしても、大したダメージにはならないでしょう。むしろ、野党欠席で担当閣僚たちが答弁でボロを出さずに済んで助かっています」(自民党ベテラン議員)

 自公は28日の衆院本会議でTPP法案を採決する構えを崩していない。「自公単独ではなく維新が賛成するから『強行採決』ではない」という詭弁も弄している。

 21日安倍首相は、政府与党連絡会議の場でTPP審議について、「何よりも重要なことは国民の前で丁寧に説明を尽くすことだ」と言っていた。ペテン政治がますます悪化している。こんなの許してはダメだ。



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