民進党本部が新潟県知事選から撤退した理由をジャーナリスト・横田一氏が執行部に直撃!

このエントリーをはてなブックマークに追加

民進党本部が新潟県知事選から撤退した理由をジャーナリスト・横田一氏が執行部に直撃!

民進党本部が新潟県知事選から撤退した理由をジャーナリスト・横田一氏が執行部に直撃!選挙をリードした都知事選との違いについて馬淵澄夫選対委員長は「それは前執行部の話だ」と一蹴!
2016.10.1

(取材:横田一、記事構成:原佑介)





 なぜ民進党は新潟県知事選で野党共闘を拒否し、米山隆一候補を擁立しなかったのか。同党県連の判断だと言われているが、執行部の重い腰にも疑問の目が向けられている。

 2016年9月21日、民進党両院議員総会の終了後、新たに政調会長に就任した大串博志議員と同じく選対委員長に就任した馬淵澄夫議員の囲み取材が行われた。IWJと協力提携関係にあるジャーナリストの横田一氏が新潟県知事選に対する対応について直撃取材し、執行部の意志を確認した。

 以下、囲み取材の質疑の模様をフルテキストでお伝えする。

記事目次

「このままでは不戦敗になる」横田氏の指摘に、大串政調会長「地方の事情ある」
都知事選では候補者選定をリードした執行部!しかし馬淵氏は「それは前執行部の話だ」と一蹴!

「このままでは不戦敗になる」横田氏の指摘に、大串政調会長「地方の事情ある」
横田一氏(以下、横田。敬称略)「新潟県知事選の関連ですが、原子力防災、再稼働が争点になると思うのですが、泉田知事の『(原発事故時)の避難計画が不十分ではないか』という姿勢をどう評価されているのかということと、『県知事選で泉田知事の路線を継承する候補者をするべきではないか』という声もあるのですが、そのへんについてはいかがでしょうか」

大串博志・新政調会長(以下、大串氏と略す)「まず新潟県知事選への対応は県連の皆様との対話の中で産まれてくることだと思います。原発再稼働についてはご案内のように、安全性の極めて高いと確認されたものから再稼働はしつつ、あわせて国も責任を持って避難計画を提示できるようにするという中で再稼働を考えていくというもともとのポリシーがあります。これは堅持しながら一つ一つの事例において判断をしていきたいと。地元の声も聞きながら判断をしていきたいと思います」

横田「新潟県連は、米山隆一さんという野党統一候補の提案を拒否して、このままでは不戦敗になるのですが、こういう対応で安倍自民党と対峙できると思われますか」

大串氏「地方選挙をどう戦うのかというのは地方独自の特性もありますし、事情もあると思います。全体の国会の中では、安倍自民党と対峙しながら、各地方においては実情を踏まえながら対応をしていきたいと思っております」
都知事選では候補者選定をリードした執行部!しかし馬淵氏は「それは前執行部の話だ」と一蹴!

横田「柏崎刈羽原発再稼働を左右されると言われている新潟県知事選で、地元の新潟県連は野党統一候補として提案された米山隆一さんを認めず、このままでは原発再稼働ありきの安倍自民党が推薦する森民夫候補が勝利してしまうという中で、民進党執行部が、なぜ候補者擁立をしないのか。その理由についておうかがいしたい」

馬淵澄夫・新選対委員長「これは一義的に県連の判断ですので、県連が17日の常任幹事会で自主投票を決めたということは聞いております。県連が米山さんを含めて、民進党の常任幹事でいらっしゃいますから、ご本人を含めての判断だということで、我々は本部の立場ですから、県連の判断をまずは一義的に受止めるのが我々の姿勢です。

 おっしゃっていることは『(党)本部がなぜ手を差し伸べないのか』、あるいは『口を挟まないのか』ということだと思いますが、組織上は県連からの申請というかたちになっています。従って現時点では、県連の判断を受け止めることだと思います」

横田「都知事選の時は執行部が鳥越さんに差替えて候補者選定をリードしたのですが、なぜ、東京都民の安全にも関わる再稼働を左右する新潟県知事選で、なぜ執行部が動かないのでしょうか」

馬淵氏「それは前執行部の話だと思いますが」

横田「今の執行部の対応は?」

馬淵氏「少なくとも『18日に決定した』ということを聞いておりますので、それを踏まえて県連の判断を尊重するべきだと考えております」
IWJのこうした取材活動は、皆様のご支援により直接支えられています。ぜひIWJ会員にご登録いただき、今後の安定的な取材をお支え下さい。

一般会員の方で、サポート会員への変更をご希望される場合は、会員ログイン後、画面上部の会員種別変更申請からお進み下さい。ご不明の際は、shop@iwj.co.jp まで。



リンク集

Twitterまとめ

リンク集

Twitterまとめ