五輪組織委が“水膨れ”…元凶は森会長のワンマンと八方美人

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五輪組織委が“水膨れ”…元凶は森会長のワンマンと八方美人

2020年東京五輪の組織委員会が、ドンドン膨張している。ただでさえ、理事定数の定款を25人から35人に変更し、役員と評議員だけで43人もいる。さらに参与が12人。顧問会議はなんと170人の大所帯である。これに加えて、今月16日、全国紙、通信社、NHK、民放キー局などの36人で構成する「メディア委員会(委員長は日枝久フジ・メディアHD会長)」が発足。さらに五輪経験者ら21人の「アスリート委員会(委員長は鈴木大地・日本水泳連盟会長)」なるものもできるという。



 総勢282人! ここまで膨れ上がったのは、森喜朗・組織委員会会長に原因がある。



「メディア委員会にはマスコミ各社から2〜3人ずつ満遍なく入っています。最初は各社に推薦者を挙げてもらって、そこから組織委員会が人選することになっていたそうですが、方針を変更したのは森会長です。森さん本人が『森の野郎に切られた、と言われた日には何を仕返しされるか』と会見で弁明していました。各社にイイ顔をしようということでしょう。16日の初会合では出席委員全員に挨拶させたため、時間がかかりました。だいたい、民放連会長、新聞協会会長、NHK会長はすでに顧問会議のメンバーです。あえて別の委員会まで立ち上げる必要があるんでしょうか」(都庁関係者)

■「オールジャパン」はあくまで建前

 森といえば、能力よりも“気配り”で政界をのし上がってきたような男だ。「政治家パーティーの挨拶では、後援会幹部の名前をフルネームで盛り込む」「後輩議員にネクタイを贈っている」など、ネタに事欠かない。だが、人数が多すぎてはマトモな会議にならない。お茶や事務連絡など運営費も余計にかかる。来月、顧問会議の初会合が開かれるというが、いったい170人でどうやって議論するのか。

「オールジャパンのムードづくりが大事、ということらしいですよ。顧問や委員にアドバイスをもらうというのは建前。人数が多ければ意見集約する必要もないし、全て森さんのワンマンで進められます」(都政記者)

 29日召集の臨時国会で、内閣法を改正してまで大臣枠を増やし、五輪担当相が置かれる。このポストに就くとされる遠藤利明衆院議員も森の子飼いだ。まさにヤリたい放題である。



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